人生に迷っていた頃、僕はパワーストーンを手にした。

石織の想い

美容師として働きながら、このまま仕事を続けていくのか、
それとも、ほかに自分が進みたい道があるのか。

答えが出ないまま、毎日の仕事を続けていました。

「石があれば、何かを決められるかもしれない」
「自分が探しているものが、見つかるかもしれない」

そんな期待があって、僕はパワーストーンを手にしました。

答えが欲しかったのか、安心したかったのか

今振り返ると、石に答えを求めていた一方で、
迷っている自分の気持ちを少し落ち着かせたかったのだと思います。

何を選べばいいのかわからない。
でも、このままでいいとも思えない。

その状態から少しでも抜け出したくて、
何かよりどころになるものが欲しかった。

僕にとって、その一つがパワーストーンでした。

もちろん、石を手にすれば必ず人生が変わる、
と言いたいわけではありません。

僕自身、石のおかげですべてがうまくいったとも思っていません。
ただ、あの頃の僕が、石に何かを求めていたことは確かです。

今は、きれいなアクセサリーとして見ている

では、今も同じ気持ちで石を身につけているかというと、
正直、そうではありません。

当時のような心の支えとして、今は石を必要としていない。
アクセサリーとして見ている、と言った方が近いと思います。

でも、改めてよく見ると、やっぱり石はきれいです。
色や模様、光の当たり方によって変わる表情。

僕は金や銀のブレスレットより、天然石のブレスレットの方が好きです。

昔は何かを見つけたくて手にしたものを、
今は「きれいだな」と思って身につけている。

石との付き合い方が変わっても、それでいいのだと思います。
ずっと同じ願いや意味を持たせ続ける必要はないのでしょう。

石が好き。でも、意味を決めつけたくはない

一方で、天然石を身につけているだけで、「何か特別な意味を信じている人」と
決めつけられることには、少し違和感があります。

石に力を感じることもあれば、ただ色や質感に惹かれることもある。
願いを込めてもいいし、服に合わせて選んでもいい。

それは、どちらか一つを選ばなければいけないものではないはずです。

僕自身、心の支えを求めていた時期もあれば、
今のようにアクセサリーとして楽しんでいる時期もあります。

同じ石でも、自分の状況によって意味は変わっていく。
それくらい自由でいいのだと思っています。

まだ、決意できていなくても

ISIORIでは、「決意を思い出す石」という考え方を大切にしています。

でも、自分が石を手にした頃を振り返ると、そもそも、まだ何も決められていませんでした。

何をしたいのか。
どちらへ進みたいのか。

それを見つけたくて、石を手にしていたのです。

だから、決意は、石を選ぶ前から持っていなければならないものではないのだと思います。

すでに目標がある人だけに向けた石にはしたくありません。

まだ迷っている人も。
少し気持ちのよりどころが欲しい人も。
ただ「この石がきれい」と感じた人も。

それぞれの理由で、選んでもらえたらと思っています。

石に人生の答えを任せなくてもいい。
無理に特別な意味を持たせなくてもいい。

あの頃の僕にとっては、何かを見つけたいという想いを重ねるもの。

今の僕にとっては、身につけていたいと思える、きれいなもの。

そのどちらも、僕と石との関わり方です。

ISIORIの石にも、最初から決まった意味をすべて背負わせたいとは思っていません。

選んだ人が、そのときの自分に合った意味や距離感で、長く付き合っていけるものにしたい。

そう思っています。